認知症の人の老人ホームなどの施設選びのポイント
認知症の高齢者が老人ホームなどの介護施設に入る場合には、色々な施設があるので、認知症の人の現状を見て、最適な施設を選ぶ必要があります。ここでは、認知症の人が老人ホームなどの介護施設を探す場合の選び方のポイントを紹介します。
まずは利用目的を明確にする
認知症の人でも状況は様々です。現状がどのようになっているのかによって、選ぶべき介護施設も違ってきます。
医療行為が必要な場合
例えば、継続的に医療行為が必要である場合は、病院以外なら、介護老人保健施設や介護療養型医療施設になります。3ヶ月以内で良いのであれば介護老人保健施設になり、長期の療養やリハビリが必要な場合は、介護療養型医療施設になります。医療的な行為が必要になるので、医師に相談して入る施設も相談するのがお勧めです。
認知症の症状が重い場合
認知症が重度になっている場合は、介護をしてもらいたいと言った場合は、特別養護老人ホームか有料老人ホームを選択するのが良いでしょう。有料老人ホームは、重度の認知症を受け入れないケースもあるので、重度の認知症を受け入れる老人ホームを選ぶ必要があります。
認知症の症状が軽い場合
認知症の症状が軽い場合は、グループホームや有料老人ホームなどを選択する事になります。有料老人ホームは、施設によって軽度の認知症のみ受け入れる場合があります。
また、身の回りの事が出来て、数人での共同生活ができる高齢者の場合は、グループホームを選択する方法もあります。
以上のように、介護施設を探す場合でも、利用目的を明確にすることで、どのような施設を探せばいいのか?と言った点が明確に探すことが出来るようになります。
良さそうな施設をピックアップする
施設の利用目的を明確にしたら、次は、どこに施設があるのか探します。
ここでは、まずは、出来るだけ沢山の施設をピックアップします。
出来るだけ沢山の介護施設をピックアップすることによって、より良い条件の介護施設を見つけやすくなります。
介護施設を見つけて、
- 施設の場所
- 入居時の費用
- 月額の利用料
- サービス内容
などの条件で絞り込みます。
まだ、複数の選択肢を残しておいて大丈夫です。
まずは、そこの資料を集めておきましょう。
ある程度、いくつかの施設に絞れたら、資料を集めて、ケアマネージャーなどの介護業界の人に評判を聞いてみると良いです。
良い評判、悪い評判など、何か聞けるとラッキーですね。
施設の説明を聞いて、見学に行く
良さそうだと思える介護施設には、実際に足を運んで説明を聞きに行きましょう。
介護施設の説明
説明を聞く時に大切なのが「重要事項説明書」です。
「重要事項説明書」を貰い、納得できるまで説明をしてもらいましょう。
この時に、施設長、生活相談員、ケアマネージャー、介護スタッフなどの対応が同課は重要です。
認知症の高齢者について詳しいのか?または対応は適切で丁寧か?と言った点は要注意でチェックが必要です。
介護施設の見学
介護施設の見学を行くときは、自分で確認しに行く必要があります。
居室は、プライバシーが守られているかやトイレは使いやすいかなども重要です。
また、認知症の高齢者にも配慮されているのかもチェックします。
この見学時は、実際に働いているスタッフの様子もチェックしておきます。
スタッフは笑顔でイキイキしているか?動きは機敏であるか、または、飾り付けなどもチェックします。
対応が良いスタッフが多くいるかのチェックは重要です。
また、実際に、入居している人の様子も確認します。
笑顔が溢れているような施設は良い施設だと判断できます。
食事はどうか?
介護施設の多くは、事前に予約していると施設内で提供される食事を食べることもできます。施設内で、一緒に食事をすることで、どのような施設なのかも分かりますし、さらに、食事の量や味付けなどについても判断ができるので必ず行いましょう。
清掃は出来ているか?匂いもチェック
施設内の斉唱がきちんとできていないと、食事や排泄物によって、施設内の異臭がする場合があります。施設にホコリやゴミが落ちていないか?トイレはキレイに清掃されているかも、その施設を知る大切なポイントです。
複数の施設の見学を行う
1つの施設を見ただけでは、良し悪しが判断しにくいものです。この為、出来るだけ色々な介護施設の見学をするのがお勧めです。回数を重ねると、チェックするべき点やポイントも分かってきますし、施設同士を比較検討する事が出来るので、良い点、悪い点も分かりやすくなります。
もしも、その介護施設に入居した場合には、何年も生活する事になる場所なので、慎重に選ぶのがお勧めです。
運営会社の母体が何をしているか?
昔は、老人ホームなどを運営していたのは、医療法人や社会福祉法人などが多かったのですが、最近では、民間の企業が有料老人ホームを運営しているケースもあります。
このような場合は、母体の企業の業績が悪くなると老人ホームの経営にも影響する可能性があります。また、老人ホームの経営状況が悪化した場合には、施設の運営を辞めてしまう危険性もあります。この為、運営会社の本社、母体が何をしている会社であり、経営状況は大丈夫かと言った点もシッカリとチェックしておきましょう。
例えば、経営に生きず待って、新しい母体企業に変わった場合は、規約の変更などが行われて、月額の利用料が高くなるケースもあります。この為、母体の会社のチェックは必須であり重要です。